はじめに
こんにちは。あやです。
今回は登山初心者に必要な装備について、ハイカー女子目線で持ち物リストをピックアップしてみました。
こちらの記事を読んでくださっているあなたは、このようなお悩みを抱えていないでしょうか?
登山用品って高いから買い物に失敗したくない。。
長く使えるものを知りたい。。
そもそも何から揃えていけばわからないから買い物すらまだ行けてない。。
何事も初めの一歩は、とても勇気がいりますよね。
かくいう私自身も登山を始めたばかりの頃は、そこまで深く考えずに道具を揃えていました。(少しは考えようかw)
しかし、結局買い替えたりする必要があったりすると、諭吉様が財布からどんどん消えていってしまいますよね。
(何度無駄遣いをしてしまったことか。。)
昔ハイキングに行ったことあるから、その時に必要だったものを持っていけば良いんじゃない?というかググれば出てくるし。
そう思われる方も多いと思います。
「まさにその通り!」なのですが、
特に今回は
体への負担を軽減して身軽に安全に歩くために、約6年の経験から厳選したギア
を包み隠さずご紹介していきます。
今回は以下の山を想定した装備についてです。
今回歩く山の想定
金時山(きんときやま) 標高:1,212m
シーズン:春〜秋(冬は積雪することがあり、チェーンスパイクを必要とする場合があります。)
神奈川県と静岡県の県境にある日本三百名山。
天気が良ければ山頂からは美しい富士山と箱根の街並みを眺めることができる。
茶屋営業時は食事も可能。山頂に有料のトイレあり。
コース:金時神社入口バス停 ⇆ 金時山
標準コースタイム:休憩なしで往復約3時間
山頂手前は急な岩登りあり。登山道は歩きやすく、山頂からの景色も美しい。
初心者さんが登山デビューするのにオススメしたい山。
それではさっそく見ていきましょう!
主要ギア
ザック(山と道 mini)
まずはザックです。
ザックに関しては最初の段階は、自分が背負って心地良く感じられるものであれば何でもOKです。
ただし、経験を重ねていく中でやはりザック本体の重さが軽い方が、体の負担感が軽減してかなり歩きやすくなると感じています。
登山を始めて2〜3年経過するまでは登山の鉄板モデルである
・MILLET(ミレー)のサースフェー
・MAMMUT(マムート)のトリオンスパイン
・Berghous(バーグハウス)
のザックなどを背負っていました。
さすが有名な鉄板アウトドアブランドなのもあり、確かに背負いやすかったし耐久性も抜群でした。
しかし、4年ほど前にたまたま、山と道という日本製のガレージブランドに巡り合いました。
最初は今まで使ってきたザックと比べて
「こんな軽くて薄いザックで耐久性は大丈夫なのかな?」
と心配していました。
ところがどっこい。
出会ってから4年以上破損なくずっと愛用し続けることができています。
何より、ザック自体の重さを軽量化することで活動範囲が広がっていきました。
このような軽量化ザックは関東だと
・山と道
・Hiker's Depot
・BLACK BLICK
などのガレージブランドを取り扱っているお店で販売しています。
もちろんネットでも購入することができます。
しかし、ザックに関しては特に直接背負い心地を店頭でチェックすることをオススメします。
「いやいやガレージブランドではなくて、鉄板ブランドのザックが好みだよ!」という方は、
関東周辺だと
・各ブランドの直営店
・石井スポーツ
・好日山荘
・カモシカスポーツ
・L-Breath など
の品揃えがGOODです。
たまにSNSなどでガレージブランド VS 鉄板アウトドアモデル !?
みたいなおかしな構造になっている場面に遭遇しますが、
自分の安全が確保できて背負っていてトキメクものであれば、それで良いのではないかと個人的には思っています。笑
歩くスタイルを人と比べてしまったら、きっとアウトドアは楽しくなくなってしまいますよね。
ザックカバー
登山用のスタンダードなモデルのザックは雨除けのザックカバーが付属しています。
しかし、軽量化ザックのモデルのほとんどがザックカバーを使用しないタイプになっています。
ちなみに山と道のザックの素材はX-pacの部分は濡れにくいですが非防水です。
そのため、雨が降るとザック自体は濡れてしまいます。
そこで、ユーザーの皆さんはどうしているかというと、
ザックの中に大きめのビニール袋や防水スタッフサックを入れて濡れたくないギアを保護しています。
レインウェア上下
レインウェアは必ず上着だけでなくパンツもセットで購入しましょう。
なぜなら、上半身だけではなく下半身が雨や雪などによって冷えると急速に低体温症のリスクが高まるからです。
ウェアのスペックは基本的には撥水性、防水性、透湿性の3つのポイントをクリアできているもので選んでいます。
何度も使い続けていると特に、撥水性が乏しくなってくることがあるので必ず使い終わったらその都度ウェア専用の洗剤でメンテナンスすることを強くオススメします。
このひと手間がウェアを長持ちさせてくれますので登山で疲れていてもそのまま放置しないようにしましょう。
(ズボラな経験者は語るw)
私が最初に購入したのはGORE-TEXのジャケットでした。
初期費用は上下セットで4万円オーバーとかなり高額でしたが、約4半年ほど使うことができました。
ただやはり耐久性があっても消耗品なので、何度か使っているうちにどうしても撥水性が落ちてしまいます。
そのため、濡れた時に雨で染み込まないか必ず登山前にチェックしておきましょう。
ここ数年で購入したオススメのレインウェアは、パタゴニアのトレントシェルです。
軽量でコンパクトなのと環境に配慮された素材が魅力でリピート買いしてます。
登山靴
登山靴は一番妥協できないギアです。
足のトラブルが起きることで思わぬアクシデントに繋がってしまうことがあります。
はじめの一足は必ずアウトドアショップで、店員さんと一緒にサイズや使用感を確かめましょう。
足の形も人それぞれ異なるので、デザインが素敵でも自分の足の形には合わなかったということが多発します。
アウトドアショップには山道を想定して、坂道を歩けるスロープがあるお店が多いので平地ではない感覚を試すことができるのでぜひ。
午前中に行った方が足のむくみが少ないのでリアルな履き心地を体感できます。
登山用ソックス or 着圧タイツ
ソックスは様々な魅力的なブランドが、機能性の高い商品を出しています。
靴擦れやまめの原因になるので、基本的には登山用のソックスを履くことが望ましいです。
私が個人的に使ったことがありオススメしたいのはfinetrack(ファイントラック)とsockwell(ソックウェル)です。
特に、ここ数年特に春〜秋にかけてずっと使っているのはアメリカのサステナブルブランドのsockwellです。
登山用のソックスはどうしてもデザインが限られていますが、sockwellはデザインが豊富でコーディネートも楽しいです。
素材はバンブーメリノウールやアルパカの毛を使用しているため足を優しく包んでくれます。
このソックスを履いているとマメや水膨れのトラブルが起きたことがないです。
また、ふくらはぎまでのソックスは着圧タイプなので足が疲れにくくむくみにくいのもありがたいです。
ソックスは主要なブランドからガレージブランドまで幅広く商品があるのでぜひお気に入りの一足に出会えると良いですね。
また、虫が多いエリアや防寒対策をしたい場合、怪我予防に着圧タイツがあると便利です。
個人的にはC3FITの着圧タイツがオススメです。
ストック Helinox FL-130 2本で360g
「ストックはいらんよ。」
という方も多いと思いますが、私は持病により膝に負荷がかかると痛みやすいのでめっちゃ使います。
手をよく使って登る岩場には不向きですが、特に下山時は下りやすさや転倒リスクを軽減できるので積極的に使っています。
モンベルやブラックダイアモンドのモデルも人気ですが、個人的に推したいのはHelinox(ヘリノックス)です。
5年以上ゴリゴリに使っていますが未だに壊れていません。
軽くて耐久性のあるモデルの中ではかなり優秀なストックです。
食事
飲み物(1.5L~2L)
登山に水分補給は欠かせません。
最初に購入したのは登山でおなじみのナルゲンボトルです。
飲み物を入れたり、携行食のスナックやチョコを入れたいと使い道が幅広いのです。
−20度から100度の耐熱があり、その耐久性と軽さもさることながら今後テント泊登山も目指していきたいという方にもオススメです。
例えば、寒い時はお湯を沸かして湯たんぽがわりにすると寝袋の中が温まりやすくなります。
また、メンテナンスの手間がかかりますがハイドレーションも脱水症予防にもGOODです。
食糧・行動食(パンやSOYJOY、ナッツ、大福、マーブルチョコ、ビスケット類)
今回は山頂の茶屋でお昼ご飯を食べる想定なので、調理器具に関してはご紹介していません。
食糧はコンビニや薬局、アウトドアショップでお好きなものを購入しましょう。
最近ではオーガニック系のエナジーバーがたくさん出てきたのでありがたいですね。
私がよく買っているのは、SOYJOY、大福、ハードグミ、パンなどです。
チョコレートは手軽にカロリー摂取ができるのですが、特に温かくなる季節はドロドロに溶けやすいのがデメリット。
なるべく小分けにされていたり、手につかないタイプのものを選びましょう。
クッキーなども美味しいのですが、あまりにパサパサなものだと喉が渇きやすくなってカピカピになってしまうのでご注意です。笑
非常食
万が一遭難してしまった場合に、携行食とは別で食糧を余分に持っておきましょう。
賞味期限が長く、カロリーが高いものを選んでおくことをオススメします。
特に夏場などは脱水症や低血糖になりやすいので、塩飴やブドウ糖なども入れておくと安心です。
例え低山であっても、何が起こるかわからないので最低1日分プラスして持参しておくと良いでしょう。
必要なカロリーや水分量など、登山をする上での注意点はこちらの記事にまとめているので気になる方はこちらで振り返ってみてください。
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小物類
□財布(多めの100円玉、健康保険証、身分証明書)
軽量化された防水の財布がオススメ。
トイレは有料なトイレが多いので、多めの100円玉を用意しておきましょう。
健康保険証や身分証明書はコピーでも良いので、万が一の時に身元がわかるようにしておきましょう。
□スマホ(GPS付登山地図アプリYAMAPやヤマレコなど)
スマホと併せて必須なのが、登山用地図アプリです。
GPS付きで電波がなくても、位置情報を確認することができるので道迷いを防ぐことができます。
また登山をするにあたって登山道の状況などもユーザーさんの投稿から確認をすることができるので安心です。
また、電波のない場所でアプリを使おうと思っても使えないことがあります。
そのため、登山前にwi-fiが繋がりやすい環境で事前に地図をアップロードしておきましょう。
□地図・コンパス
スマホのバッテリーが落ちた時に助かるのが紙地図です。
できればコンパスを使った地図読みにも慣れていきたいですね。
□筆記用具
メモ数枚と油性のペンを持参しています。
緊急時以外使うことはないですが、念のため持参しています。
□時計
アウトドア仕様で耐久性のある防水・防塵(ぼうじん)タイプの時計を選びましょう。
APPLE WATCHはYAMAPやヤマレコといった登山地図アプリと連動できるので持っている方はぜひ活用してみましょう。
□手ぬぐい
体を拭いたり、何かを包んだりとマルチに使える手ぬぐいは1枚持っておくことをオススメします。
山小屋などでもオリジナル手ぬぐいを購入できるので、そのような楽しみ方もありますね。
□ティッシュもしくはトイレットペーパー
お手洗いや鼻水を拭く時などに必須。
山にトイレはあってもペーパーがないこともあるので必ず持参しましょう。
mont-bellなどのアウトドアショップには芯なしのトイレットペーパー、水に流せるティッシュなどが売っています。
今後ステップアップしていく中で、山で料理をする時に調理器具を拭いたりと重宝します。
□熊鈴
熊出没エリアで特に登山者が少ない場合は持参しています。
こちらもアウトドアショップで軽量な熊鈴を購入することができます。
防寒・予備の着替え
□防寒着(フリース・ダウン)
フリースやダウンはコンパクトにパッキングできるアウトドア仕様のものにしましょう。
防寒着を着たまま歩いて、暑くなって脱いだ時にザックの中に入らないとトラブルが増えます。
ザックからウェア類がはみ出ていると木に引っかかったり、落としてしまいやすいのでトラブルを回避していきましょう。
□予備の着替え(靴下、Tシャツ、下着など)
汚れたり濡れたりしない限りは基本的に着替えることはないですが、予備の靴下・Tシャツ・下着は最低1セット持参しています。
温泉に入った時などにキレイな衣類に着替えることもできるので持っておくと心強いです。
緊急用
□登山計画書・登山届
登山計画書・登山届の提出は必須事項です。
ここ数年では登山地図アプリから登山届として受理してもらえるエリアが増えたり、ネットから提出することもできるようになりました。
実際に登山届を出さなかったことで、遭難した時に本当に山に行ったのかがわからず初動の捜索が遅れてしまったケースがあります。
一刻を争う事故の場合は、命に関わります。
必ず計画を立てて、登山届を提出する習慣をつけていきましょう。
そして自分だけではなく、大切な家族や友人に登山計画をシェアすることも忘れずに。
緊急時に連絡がスムーズに取れるように準備しておくとGOODです。
登山計画を作成するには、コンパスというアプリが便利です。
□ココヘリ
重さは20gと軽量で、充電式。
ココヘリは会員制の捜索ヘリサービスです。
端末が会員証と発信機の役割を果たしています。
万が一の時に、捜索隊が持つ専用の受信機で最長16km離れたところから受信して遭難者の位置を特定することができます。
年会費はかかりますが、jROとも統合されてパワーアップしているので、安全登山のためのお守りとして持っておくとGOODです。
インスタグラムでココヘリ公式SNSアンバサダーをさせて頂いているので、気になる方はぜひココヘリのHPで検索してみてください。
□ファーストエイドキット
常備薬、絆創膏、塗り薬、ガーゼ、包帯など。
ファーストエイドキットの中身の詳細はこちらの動画で紹介しているので気になる方はご覧ください。
□エマージェンシーシート/ツエルト
緊急時の防寒や遭難した時に使います。1枚持っておくだけで安心感が変わります。
□携帯用トイレ
金時山には山頂と麓にトイレがありますので通常は問題なく歩けると思います。
ただ、万が一の時用に携帯用トイレを持参しておくと安心です。
携帯トイレはアウトドアショップで購入できるので軽くてコンパクトなものを1つ用意しておきましょう。
□モバイルバッテリー/コード
モバイルバッテリーは非常時のスマホの充電用に持っておきましょう。
急速充電ができて、軽量モデルであるANKERのモバイルバッテリーが個人的にはオススメです。
□ヘッドライト(予備の電池も)
ヘッドライトは基本的には非常時を想定して持っていきます。
日帰り登山でいらないよと思うかも知れませんが、山ではいつ何が起こるかわかりません。
基本的には下山は15時を目標とするのが望ましいですが、もし道に迷ったり事故に遭ってしまったら日が落ちてしまうことも考えられます。
日中に歩く道と夜道では歩く道が同じでも、見え方が全く異なりまるで別世界にいるような気持ちになります。
スマホのライトで照らすこともできますが、バッテリーを消耗するのと片手が塞がってしまうので転倒リスクも高くなってしまいます。
そのため、ヘッドライトとヘッドライト用の予備の電池を持参し万が一の時に備えておきましょう。
日焼け防止・ケア系用品
□日焼け止め
続いて日焼け止めです。
登山に関しては、普段生活している場所よりも標高が高いため紫外線の影響をもろに受けやすいです。
登山用の日焼け止めはいつも”SPF50のPA ++++”の日焼け止めを選んでリピートしています。
ANESSAのマイルドミルクは、肌の負担なく使えるのでオススメです。
また、スティックタイプは直接日焼け止めに触れずに塗ることができるので手を汚したくない方にぴったりのアイテムです。
□UVリップ
UVリップは欠かせません。
薬局でUVと書かれているリップを活用しましょう。
できればリップもSPF50が望ましいです。
特にリップは水を飲んだり携行食を食べているうちにすぐにとれてしまいやすいです。
そのため、こまめに塗り直して紫外線対策をしていきましょう。
□サングラス
低山でもあなどれないのが、目の日焼けです。
気付かぬうちに目に入る紫外線の刺激で疲労が溜まりやすくなってしまったり、目のトラブルが起きやすく鳴ってしまいます。
最近ではアウトドア仕様のサングラスを気軽に購入できるようになりありがたい時代だなあと思います。
オススメのサングラスはFLOATです。
軽量でかけてても疲れにくくてシルエットもオシャレで気に入っています。
□ハッカ油
夏場は特に蚊や虫が多いエリアがあるので、ハッカ油を持参しています。
軽量なので一つ持っておくと安心です。
というより、ハッカ油の匂いが結構好きです。笑
いかがでしたでしょうか?
それぞれの道具がなぜ必要なのかを知っておくと、より安全に登山を楽しめるようになります。
ぜひ今までお伝えした道具を揃えて快適な登山ライフを歩んでいきましょう。
最後に
ここまで読んでくださったあなたへ
最後までご覧頂き、本当にありがとうございます。
今回は安全に山歩きをするために最低限持っておきたい道具についてご紹介をさせて頂いております。
ただ、実際のところ私自身もいまだに試行錯誤中です。
どんな登山スタイルで楽しみたいかはご自身の生活背景によって十人十色の選択肢があります。
自分の人生と照らし合わせて試行錯誤しながら、
必要な道具を知っていく過程が楽しいのではないかと思います。
ただ一つはっきりと言えることは、
歩くことは尊くて楽しいということです。
誰かと比べたり競ったりする必要がなく、ただ自分の心のゆくままに歩く。
疲れたら休む。
今を感じる。
時には諦めて撤退する。
どうしたらもっと楽しめるか考える。
自然の偉大さに驚いたり、感謝する。
歩くことで自分をより知ることができて、次の一歩を踏み出せるようになります。
これからもあなたらしく山登りを楽しめますよう心から応援しています。