はじめに
みなさんは自分の才能に気づけていますか?
才能という言葉を聞いた時に、
「いやいや、才能なんて一握りの人しか持っていないでしょ。」
「才能も何も、自信すらないよ。」
こんな気持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もとある本に出会うまでは、才能はほんのひと握りの人にだけ与えられたものだと思い込んでいました。
そのとある本とは、、、
八木仁平さんの新書である“世界一やさしい「才能」の見つけ方“です!
八木仁平さんとは?
3ヶ月10STEPでやりたいこと探しを終わらせる「自己理解プログラム」を提供する。株式会社ジコリカイ代表取締役。高知県生まれ。早稲田大学卒業後すぐに独立したものの、お金以外の働く目的を見失って鬱状態に。本当にやりたいことを見つけるため、独自の「自己理解」に取り組む。その手法を発信し始めたところ、ブログは累計2600万PV。Twitterフォロワー数4万人超に。「自己理解プログラム」には全国から問い合わせが殺到している。最終目標は「国語・算数・理科・社会・自己理解」といわれる世界をつくること。共に実現を目指すメンバーを募集中。著書に、30万部を突破した『世界一やさしい「やりたいこと」の見つけ方(KADOKAWA)』がある。
著書:世界一わかりやすい「才能」の見つけ方 より引用。YouTube:八木仁平の自己理解チャンネル
まさに八木さんは、自己理解するための方法を全ての人に当てはまるように体系化されている、すごい才能を持ったお方です。
それではさっそく、本のご紹介させて頂きます!
拍子抜けする才能の定義
まず、この本を読んで衝撃だったのが、才能という言葉のイメージが大幅に覆されたことです。
というのも、八木さんがおっしゃる才能の正しい定義とは
この言葉を聞いてびっくりしました。
なぜなら、才能がある人は自分より秀でた能力がある人だけに備わっているものだと思っていたからです。
「え?これって誰にでも当てはまるってことか!チートしてるじゃん。」
こんな気持ちでワクワクしながら本を貪るように読み始めたところ、納得できることばかりで首がもげそうになりました。笑
実際に本と私の経験を照らし合わせながら、各チャプターで特に印象的だったことをピックアップして振り返っていきたいと思います。
CHAPTER1 才能に気づける人と気づけない人の違い
スキルや知識に関して
まず、才能が見つからない人の間違いの中の一つとして、「資格」や「スキル」が大事と思い込んでしまっていることが挙げられています。
八木さんは才能とスキルや知識を、以下の言葉で分けています。
ふむふむ。
さらに読み進めていくと、
「才能は一生使い続けることができます。スキルや知識は古くなって使えなくなる可能性があります。」
この言葉にドキッとした方も多いのではないでしょうか。
私自身も看護師の資格を取得して、社会人になってからは大学病院の看護師として働いていました。
「高い奨学金も払ってるし、せっかく憧れていた病院に入職できたから頑張ってキャリアアップするぞぉぉぉ!」
と理想の看護職として活動するためのプレッシャーを、自分にかけ続けていました。
確かに看護の仕事というのは教育、臨床の現場、企業、地域など様々な場所で、ゆりかごから墓場まで幅広く対応します。
尊い仕事であり、紆余曲折して看護職のキャリアを手放した今でも誇りに思っています。
どの資格にでも言えることですが、一度手に職をつけると、それが自分のアイデンティティに近いものになってきますよね。
しかし、自分のやりたいことについて考えた時に、看護職の資格を活かさないといけないと思えば思うほど、選択肢が狭くなって次に進むためのアイディアが湧かなくなっていました。
今ある看護業界のほとんどの求人は、医療・福祉業界に通用するための即戦力!として組織に自分を適応させていかないといけない構造になっています。
特に才能を活かせない環境にいると、自分の強みを封印した状態で組織に属していないといけなくなります。
例えば看護師でいうと、スピードを要する救急医療の現場に向いている方もいれば、ゆったりとした職場に向いている方もいますよね。
はたまた、全く関係のない分野で才能を生かす方もいます。
このことから、資格を取ってから才能を活かすという順番だと、才能を活かすチャンスを逃してしまいやすいのは明らかですよね。
また、才能を活用すれば、全く違うジャンルでも活躍できる。
この事実を知れたことで、過去にしてきた選択が決して無駄ではなかったんだと思えて救われました。
それぞれの強みや特性を活かした環境で役割を果たせる人が増えると、個人から国まで豊かになっていくなぁと感じます。
特に印象的だったのが、次の言葉です。
つまり、
「なりたい自分」になろうとするのではなく、「なりたい自分」を手放すと、才能が見つかる
と書かれていて頷きすぎて首が取れそうになりました。笑
この憧れと諦めに関しては自分でもしっくりくる出来事がありました。
憧れについて
まず憧れに関してです。
時は遡ること、2014年。新卒1年目。
学生の頃から憧れていた看護師さんがいる大学病院での勤務。
しかし、配属先は病棟1ハードと言われている第1希望とは異なる体育会系の病棟でした。
私の特性は、俗にいう外向型と見せかけた内向型。(俗にいうってなんだw)
実際仕事を始めてみると、常にスピードと緊張感、休憩もゆっくりできない現場で疲弊する日々。
同僚も毎日ピリピリ。。
自分の得意なことである、1対1で寄り添う時間を持つケアとは真逆の現場でした。
いかに業務を効率的に行うか。
先輩の顔色を伺うことばかり意識してしまい空回り。
睡眠の質も悪化し、持ち前の不器用さに拍車がかかり、メンタルも落ちてミスも増えるように。。
憧れのナースからは程遠く、とうとう自分にまったく自信が持てなくなり、ストレスから体の調子を崩してしまいました。
その後は興味のあった精神科病棟に異動して勤務をしたり、
プライベートでは自分を知るためにカウンセリングの勉強をするも、
怪しい団体から高額な契約を交わされお金をぼったくられたこともあります。
元々人と関わることは好きなのに、「人って怖いな。信用できないな。」と人間不信になっていた時期もありました。
そんなこんなで看護師の仕事を退職した後は、学生の頃からマザーテレサに憧れていたのもあり、インドに一人旅をして自分探しにも行きました。
旅は楽しかったものの、結局自分のことはよくわからず、マザーテレサのような徳の高い人には自分はなれないと結構な勢いでへこみました。笑
その後は同業種の保健師にも転職をしましたが、やりがいを感じつつも慣れない管理職や大きな社会問題に直面し、またしても疲弊。
紆余曲折しながら一つのジャンルを極められず、自分の強みも活かしきれず不完全燃焼感MAX。
「私って中途半端な人間だな」
という勝手な自分のイメージ像が出来上がってしまっていました。
そんな中で飽き性な自分が続けられていた唯一のこと。
それが、山登りとSNSでの発信でした。
山は登っている時はきついですが、不思議と何度登っても飽きないしむしろどんどんハマって癒されていきました。
そして、登山の写真や動画を撮ってSNSで文章と一緒に発信をしてシェアできることが何より楽しい。
5年以上続けているInstagram、3年前に始めた登山系のYouTubeでは、気づけばフォロワーさんが1万人以上になり、発信をするまでは想像していなかったお仕事を頂けるようになりました。
山を登ることは人と比べる必要がなく、憧れている人がいなかったので自分らしい発信ができていたのが今となっては良かったのかなと思います。
諦めること
続いて諦めることについてです。
2020年、保健師の仕事を辞めてワーホリビザでニュージーランドで生活を送っていた時のこと。
感染症が蔓延し、現地でロックダウン生活を送ることになり、自分と一人で向き合う時間をもらえました。
国際看護師の免許を持っていなかったので、海外では日本で取得した看護師や保健師の免許証は紙切れ同然。
資格を持っていたとしても、一歩海外に出ただけで使い物にならないんだと自分の無力さを痛感しました。
そんな時に自然にできていたことが、SNSで発信することや文章を書いて内省することでした。
また、以前からチャレンジしてみたいなと思っていた、1対1でのZOOMを利用したオンラインお悩み相談も試してみました。
これが意外にも好評で、そこから独立して個人事業主として開業するというきっかけを与えてもらえました。
逆に、Instagramでライブ配信を試してみたものの、フォロワーさんとの交流は楽しくてもリアルタイムでの発信自体は緊張で苦痛。笑
仕事の講演会の時も、あがり症のためオンラインでさえも超高確率で頻脈に。。
爪は緊張で血流が悪くなりチアノーゼ、おまけにお腹を下す始末。
これは何度重ねてもなかなか改善されず、頑張っても克服できることじゃないんだと諦めました。
その結果、リアルタイムで大人数の前で話すことは特別な時以外は避けて、できるだけ1対1で向き合える仕事や文章、写真、動画コンテンツで表現できる仕事を日常的に選ぶことにしました。
こんな形で同じジャンルで表現するにも、
“どんなことが得意で、どんなことが苦手か“
を具体的に自分の体験から少しずつ掘り下げていくことで、生きづらさが軽減していきました。
苦手を克服するには人一倍の労力がいるので、努力し続けてきたことを手放すことはものすごく勇気がいることです。
しかし、
苦手克服のために努力しているにも関わらず、頭打ちしている状況を手放すためには
・プライドを捨てること。
・どう頑張っても、できないことはできないと諦めること。
この事実を腹を括って認めることこそ、才能を活かすための自分らしい道に繋がっていると感じました。
得意なことで相手に貢献して、苦手なことは相手に頼ってお互いを補うという視点を持つ
この先を生きていく上でとても大切なスキルだなとしみじみ思います。
というのも、競争や他人と比べて勝つことだけが人生のベースになってくると、何かを達成したとしてもずっと満たされずにないものねだりをしてしまいます。
もちろん結果を出さないと次に繋がらない場面は多々あります。
しかし、関わった人とお互いの才能を活かしてどう共生していくかを考えていけると未来は明るいなと感じました。
CHAPTER2 知っておきたい才能の公式
CHAPTER2には才能の公式について詳しく書かれていました。
才能の公式①「短所←才能→長所」
まず一つ目の公式がこちら。
包丁は人を傷つけることもできれば、食材を切って美味しい料理を作ることもできます。
つまり、才能はつかい方次第であるということが書かれていました。
八木さんは才能が長所になるか短所になるかを分ける、最も大きなポイントは「環境」と述べていました。
才能の公式①の具体的な例
例えば、物事を慎重に進める才能がある人は、スピードを求められる環境では「仕事が遅い」という短所を持ちます。
しかし、正確さを求められる環境では「ミスをしない」という長所として発揮することができます。
つまり、自分の才能をよく理解した上で、才能が長所として活きる環境に身を置くことが大切と。
まさにこの環境の選択が、自分の人生を左右すると言っても過言ではありません。
自分の才能を活かせずに絶望してしまう方がいる一方で、才能を活かしている人はトキメク毎日を送ることができている。
このような差が広がってしまうことは、あまりにも、もったいないことですよね。
才能の公式②「才能×スキル・知識=強み」
続いて、才能の公式の2つ目についてです。
著書に書かれていた、でんきタイプの「ピカチュウ」がくさタイプの技「ハッパカッター」を練習しても、小さなダメージしか与えられないという例がとてもしっくりきました。
つまり、ピカチュウは得意領域のでんきタイプの技を磨くことで、大きな成果を出せるということになります。
自分を変えようとするのではなく、元々備わっている自分の才能を活かす方が、圧倒的に自分らしい結果を出せるという捉え方でいること。
このことを知れて、心の荷が減っていく感覚になりました。
また、次の視点も新鮮でした。
私はできるだけ一人の時間を確保したい、大人数が苦手なゴリゴリの内向型の人間(笑)
社会で外向型風に接することはできても、慣れない大人数で行動した後は、帰宅後めちゃくちゃ疲労が溜まって無理をしてしまっていた時期がありました。
今は一人の時間がとても好きで、その特性を活かしたフリーランスになり人間関係の負担が減りました。
外向きな自分に無理に変えようとせずに、内向型を強みにしていくという考え方を持つことで気持ちが楽になる人も、多いのではないかと思います。
内向型、外向型どちらも素敵な性格であり、それぞれ才能だと気づけて良かったです。
著書には、ここでお伝えしていない所もある以下の内容について、細かく掘り下げているので気になる方はぜひ本を手に取って確認して頂きたいです。
才能の公式まとめ
才能とは?=「つい、やってしまうこと」
特徴1:あなたが「当たり前にやっていること」の中に隠れている
特徴2 :「動詞」で表される
特徴3:「遺伝」で約50%が決まっている。しかし「捉え方」は変えられる。
公式①「 短所 ← 才能 → 長所 」
公式② 「 才能 × スキル・知識 = 強み 」
CHAPTER3 才能を見つける技術とは?
3章は具体的に自分が持っている才能を自信に変えるためのワークです。
この章のゴール「才能マップ」を完成させることです。
POINT
才能マップとはA4用紙に、1つの才能に関連する経験が4つ記入できるツール。
このマップを作る効果は、才能が発揮できた経験を4つ以上見つけているという状態にすること。
そうすることで、自分の持つ才能に自信を持つことができます。
実際に私も才能マップ作りに取り掛かってみました。
才能を見つける技術①5つの質問に答える
まず、1つ目が5つの質問に答えるワークでした。
5つの質問
才能が見つかる5つの質問(自分に対して)
Q1:他人にイラッとすることは?
▶︎イラっとしたことは、自分が当たり前にできること
A1:決めつける。相手の背景を考えない。不安を煽る人。
柔軟な対応ができる。 相手の立場を想像して物事を考える。癒しを与える。という才能
Q2:親や先生によく注意されたことは?
▶︎自分のどんな「つい、やってしまうこと」が短所になったのか考え、長所として捉え直す
A2:笑ってごまかすな。世の中を甘く見るな。飽きっぽい。相談しない。神出鬼没。
「楽観的に物事を捉える」「好奇心旺盛」「自分で決めることができる」「フットワーク軽く動ける」才能
Q3:やっちゃダメと禁止されると辛いことは?
▶︎Q3-1.やっちゃダメと禁止されると辛いことを考える
▶︎Q3-2.どんな「つい、やってしまうこと」が禁止されているのかを考える
A3:SNSを見たり、発信をすること。山に登ること。本を読むこと。相談に乗ること。
さらに掘り下げていくと•••毎日新しい学びを得られること。SNSで表現すること。山に登った経験をシェアすること。相談に乗って人の役に立つこと。
→自然にやっていることなので、仕事にするとモチベーションに悩まされなくなる!
Q4 あなたの短所を「だからこそ」で言い換えるとどうなりますか?
▶︎短所がどんな「才能」から生まれているか考える
A4:飽き性。→だからこそ、様々なことにチャレンジできる。 大人数の前が苦手→だからこそ、1対1の関わりが得意 気分にムラがある→だからこそ、のめりこんだ時の集中力が人並み以上
Q5 他の人は嫌がるのに、自分には楽しいと思えることは?
▶︎夢中になれることを掘り下げると才能が見つかる
A5:文章を書いて表現すること。SNSで発信し続けること。ロングトレイル。挑戦すること。内省すること。自己理解。他己紹介。
才能を見つける技術②1000リストから選ぶ
続いて才能を見つける技術の2つ目です。
こちらのリストは本の巻末の付録になっているので、才能について言語化が難しい方でも、自分にしっくりくる才能を発見する手助けをしてくれます。
こちらには載せきれない量なので割愛させて頂きますが、リストを読んで衝撃を受けました。
例えば私の場合は自分の力では思いつかなかった短所で、「人を選んで付き合う」がリストの中から当てはまりました。
この短所から「自分を高め合う人たちと繋がり、目標達成に向かう」という才能、「最高の仲間たちと最善の仕事をする」という長所があることを知ることができました。
欠点だと思っていた短所から、こんなにも具体的な才能と長所を1000あるリストから発見できるのはまさにチートですよね。
才能を見つける技術③3つの切り口で他人に聞く
③つめの技術は他人の力が必要になります。
確かに、今まで自己理解や内省をしていく中で、他者からの客観的な視点がないと自分に対する見解が偏ってしまっていたので納得です。
内省したり、自己理解を深めていく中で必ず訪れるのが、自分の見解だけでは自分を知るには限界があるということです。
信頼できる人からのフィードバックは、自分を客観的に見つめるための手助けになります。
とはいえ、そんなに多くの友人がいないのですが(笑)、
暇そうにしていた母親に、「私のすごいところはどこ?」
とLINEで唐突に聞いてみたら知らなかった自分の一面を知ることができました。
・職を転々とできる
・仕事を自分で探してこれる
・人に対して怒鳴ったりしない
・とりあえず、人あたりが良い(とりあえずってなんだw)
・絶対音感を持っている
・人に安らぎを与える感じ など
自分をよく知る相手からのフィードバックは、自分では全く気づくことができなかったのでとても参考になりました。
そして、ありがたいことに著書の中で才能を見つけることができる3つの切り口を教えてくださっていました。
才能を見つける3つの切り口
①人から褒められて意外だったことは?
▶︎頑張っていないのに当たり前にできていた。褒められたこと。
ex.癒される。落ち着く。話しやすい。行動力がある。感性が豊か。など
②私が他の人と違う点はなんですか?
▶︎その違いを生んでいる行動を考える
ex.「人に媚びないよね」と言われた → 自分軸を持って関係性を築く
③私は何をしている時が楽しそうですか?
▶︎どんな「つい、やってしまうこと(才能)」が関係しているか考える
ex.山に登っている時、文章を書いている時(単独行動が多すぎて客観的データを持つのが難しかったです。)
→現段階では散歩している時→何気ない日常を楽しめることなのかな?
回答はあくまでも私の例ですので、ぜひこちらの記事を読んでくださっているあなたも実践してみて頂けると嬉しいです。
才能マップを作ろう
才能マップを作る手順
手順1. 才能を3〜5グループに分類する(才能を表す動詞を全部書き出してから)
手順2. 柱に具体的な経験を記入する
手順3. 才能マップを3つ完成させる
さっそく手順に従って、才能マップを作ってみました。
3つの才能のうち、今回は”癒されるコミュニケーションで、相手の本音を引き出せる”才能についてピックアップします。
実際に具体的な経験を4つ挙げることで、結構自分にも人に役立てていたことがあったんだなぁと自信を持てました。
このマップは行き詰まった時に定期的に見返すと、元気が出るお守りになるなとしみじみ感じました。
CHAPTER4 才能を活かす技術について
4章では実際に才能を活かす技術について学べました。
長所と短所への向き合い方
選択肢①「短所だけをカバーし、長所は現状維持とする」
学校では100点満点の試験という狭い中で、能力を判断されてしまうのが現状です。
実際に私は数学が苦手でした。
これらの苦手科目を平均点にできたとしても、結局は大人になっても会計ソフトに頼ることができたので使わなくても生きることができています。
また、長所を活かせない環境にいた時は、成果を出せない自分に落ち込んでしまうことが多かったです。
選択肢②「長所だけ活かして、短所は無視する」
この状態は、長所を活かすことだけ考えればいいと間違って捉えてしまっています。
好不調の波が激しくなり、良い時と悪い時の差が大きくなる。
確かに納得です。
私は行き詰まった時に人に頼るのが下手なので、一人で抱え込んでメンタルダウンしたことがあります。
まさに、短所を無視し続けると長所が活かせなくなってしまう典型例でした。
選択肢③「長所を活かしながら、短所をカバーする」
長所を活かしながら、短所をカバーすること。
この選択肢の3つ目が正しい向き合い方になります。
例えば、私の場合だと
人の気持ちを察して共感性が高いという長所を活かしながら、
一人で抱え込んでしまう短所に対して、安心して相談できる人と繋がって定期的にケアできる状態にしておく
というようなイメージですかね。
ここで押さえておきたいのが、長所を活かしてから短所をカバーすること。
この順番を死守することが大切だそうです。
そしてこの章でとても印象的だったのが、
環境を変える基準は「やり切ったかどうか」
という言葉です。
自分の進んでいる道が合っているのか、よくわからなくなってしまうことってありますよね。
その点では、自分の選んだ道を正解にするというのは良く聞く言葉ですが、以下の基準も参考になりました。
体調を崩したり、メンタルが崩壊しそうなほどの状態は、心の声や体の反応を無視している状態といえます。
逆に、もう一踏ん張り進んでいけそうであれば、やり切って自分の心がそれでもワクワクしているか問うのはすごく大切な視点だなと思いました。
この章では他にも、長所を活かす技術と短所をカバーする技術が紹介されています。
本書に詳しく活用の仕方が丁寧に解説されているので、今回は才能を活かすための5つの技術のまとめを掲載させて頂きます。
長所を活かす技術
①クラフト法・・・仕事を天職につくり変える魔法の技術
②環境移動法・・・長所が輝く環境を再現性をもって手に入れる技術
▶︎一つの才能マップの中から「才能を長所として活かせた経験」を抜き出し、共通する「環境の条件」を見つける
短所をカバーする技術
手放し法・・・自分らしくないことを全部削って自由になる技術
仕組み法・・・目覚まし時計のように短所のカバーを自動化する技術
人頼り法・・・ラクになりながら社会貢献もできる一石二鳥の技術
特に人頼り法の中で書かれていた、「人は頼られると嬉しい」と気づくと、頼れるようになるという言葉に共感しました。
頼ることって、「相手の時間を奪っちゃってないかな」とか、「忙しいだろうな」と億劫になってしまいます。
しかし、人に頼って相手に感謝の気持ちを心から伝えること。
そうすることで、相手の才能にも気づくきっかけを作ることができると知れたのは大きかったです。
そして、なんといってもこの章の最後に書かれていたこと。
確かにそうだなと思いました。
実際に何かに挑戦をする時には、一定期間の忍耐が必要です。
今回、本のワークで自分の才能について知っている状態は、やはり心強いし無双モードだなと感じます。
逆に才能を知らない状態で進んでいくと、せっかく忍耐強く継続できたとしても、結果が出にくいので我慢し続けたり挫折に繋がってしまいますよね。
大きな目的であればあるほど、近道はないので、才能を知った上で忍耐期間に挑んでいくことの価値はすごく大きいと思いました。
CHAPTER5 才能を育てる技術について
最後の5章では、
「つい、やってしまう」才能を活かすほど、「ありがとう」とセットでお金がもらえるという法則
をもとに、実際に才能を活かす技術について学ぶことができました。
才能を強みに育てる技術
①「ロールモデル」を見つける・・・「嫉妬を感じる人」=自分と似た才能を持っている人→参考になる
② 他人に「アドバイス」を求める・・・短所ではなく長所を見てくれる人に、学ぶべきことを聞く
③ 4タイプの「スキル分類」から選ぶ・・・本に書かれている才能4タイプ分類表を活用し、絶対に無駄にならない学ぶことの選び方を参考にする
④「好きなこと」を探究する・・・「才能」に「好きなこと」を掛け算すれば誰も追いつけない
今回は④の好きなことを探求することについて掘り下げていきます。
得意なことと、好きなことの明確な違いはこちらの本に書かれている以下の表で確認することができます。
八木さんは、この得意なこと(才能)と好きなことを明確にすることで、強みが生まれるとおっしゃっていました。
例えば、私の例でいうと現段階ではこのような強みを知ることができました。
実際に今回のワークでかなり自分の才能について掘り下げることができて感動しました。
こちらには載せきれなかった他の2つの才能も合わせて、今後も実験を繰り返しながら自分の才能を発掘して強みを深めていきたいと思います。
そして、こちらの本のすごいところは、以下の4つの巻末特典まで付いてきちゃうところです!
1️⃣才能を「見つける→活かす→育てる」実践ビジュアルフローチャート
2️⃣才能の具体例1000リスト
3️⃣才能を「見つける→活かす→育てる」300の質問
4️⃣おすすめの才能診断
正直、この濃すぎる内容の本が1500円という破格の値段なことに未だに驚いています。
ぜひ、
「自分には才能がない。」
「強みがない。」
と思い込んでしまっている方にオススメさせて頂きたい本NO.1です!
本を読み終えた後の気づき
こんなにも自分の才能について知れる本に出会ったことは、今までなかったです。
まさに八木さんのわかりやすく体系立てるという才能が、フルに活かされた本でした。
私は今、幸いなことに好きなことに出会えて仕事をしています。
でも、この先きっと行き詰まることもあるだろうし、状況が変わってくることも考えられます。
だからこそ、定期的に自分を理解するための時間を確保することがとても大切なことであると感じました。
今の教育の現場ではどうしても平均点を目指したり、100点満点のうちの何点取れたかで判断されてしまいやすいです。
現状としてそれが個性を活かす機会を失ってしまって、本来の強みが埋もれやすいなと感じています。
また、社会人になっても自分の特性を活かせない環境にいることで、本来その人が持つ才能やその人らしさが死んでしまう事例が多発しています。
実際に私自身も何度も組織になんとか適応しようとしたものの、自分本来の個性を潰す、自分いじめをしてきました。
この本で自己理解を深めて自分の才能を活かせる人が世界中で増えたら、こんな幸せな世界はないなとしみじみ感じさせてもらえる本でした。
何より八木さんがおっしゃっていた、“国語、算数、理科、社会、自己理解“が当たり前の世の中になり、
自分らしさを発揮していく人が増えていくことを心から願っています。
「自分には才能なんてない!」と大切なあなたを卑下しないでください。
この本を読めばその思い込みから解放されます。
そして、自分の短所だと思っていたことがガラリと変わるきっかけにもなるでしょう。
これは全世界の人が知るべきスキルで、何よりもセルフケアになると感じました。
八木さん、革命的な本をこの世に出してくださり、本当にありがとうございました!
世界一わかりやすい「才能」の見つけ方はこちらのリンクから購入することができます。