こんにちは。あやです。
今回はTour du Mont-blanc(ツール・ド・モンブラン)を11日間かけてテント泊をした時の記録についてです。
はじめに
みなさんはツール・ド・モンブラン(以下TMB)というロングトレイルをご存知でしょうか?
このトレイルはフランスの最高峰の山であるモンブラン山群を約9~11日間かけて周回する全長約170kmのトレイルです。
スイス、イタリア、フランスの国境を越えながらヨーロッパならではの絶景を楽しむことができる世界的に人気のハイキングコースになっています。
2022年の7月にパートナーが仕事を退職したタイミングで一緒に歩き、11日間かけてテント泊で完歩することができました。
その時にリアルタイムで書いていた記録を備忘録としてこちらのブログに残していきます。
世界を旅したから。
ロングトレイルを歩いたから。
といって人生が変わるわけではないかもしれません。
でも、一定期間社会を離れて自分と向き合う時間。
この時間が人生の中にあることで、新たなご縁や自分の可能性に気づかせてもらえることは少なからず体感しています。
気になる方はぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
ーTMB-DAY1ー
CHALET PIERRE SEMARD → Lac Blanc→ La Flegere 2022.07.10
2022年7月10日。TMBの旅1日目。
ついに念願のツール・ド・モンブラン(TMB)の11日間の旅が始まりました。
はじめに、泊まっていた宿(CHALET PIERRE SEMARD)のすぐそばにTMBに続く道があり、約5時間の道のりを歩きました。
天気はありがたいことに雲ひとつない、申し分のないコンディションでスタート。
歩き始めて10分足らずで美しい景色を見ることができて、写真と動画を撮る手が止まらなかったです。(はやw)
歩いてみたかった景色はまるで合成映像の世界を歩いているような錯覚に陥るほど美しい。。
大切な人と歩けてよかったなとしみじみ感じました。
ただ、この時のヨーロッパは記録的な熱波が襲っていました。。
30度以上の猛暑で、紫外線が地味に体力を消耗しやすい状況で1日目にして結構疲労が大きい。。
日焼け止めクリーム、UVリップ、サングラスは日本のトレイルと同じくマストアイテム。
南フランスの気候は日本のアルプスと似てますが、すぐに汗をかいて流れてしまうので1時間おきくらいにリップを塗って対策しました。
お昼はLac Blancにある山小屋で美味しいオムレツとエネルギーサラダと言われてるクスクス、キヌアなどのサラダを食べて休憩してエネルギーチャージ!
なんとなくですが元気になったような錯覚が起こり(笑)、残りのトレイルもゆっくり楽しめました。
山小屋とテント場について
そこから数時間歩いて今日泊まる山小屋に着きました。
受付を済ませて、少し山小屋で休憩して、しばらくしてからキャンプ場へ。
今まで泊まった場所のなかでもかなりの美しさなのになんと無料!なのです。
驚きですよね。
湖にリフレクションしたモンブラン山群の景色は忘れられない記憶として残りました。
モバイルバッテリーやスマホの充電も山小屋での休憩中に充電させてもらえました。
山小屋ではテント泊をするハイカーも、ジュースや軽食を購入することができます。
また、水はペットボトルを購入する必要があり有料です。(1Lのペットボトルを購入してシェア)
今回は持参しませんでしたが、浄水器があるとペットボトルを買わずに済みます。
マストアイテムではないですが、万が一の安全面を考慮してお守りがわりに持っておくことをオススメします。
ちなみにオススメしたいのはSAWYER(ソーヤー)の浄水器です。
少し前までソイヤーと読んでいました(笑)
軽量かつコンパクトでパッキングの際にかさばらず、簡単に浄水できるのが魅力です。
ロングトレイルを歩くハイカーにも人気の浄水器。
この日滞在したテント場は、トイレの立地条件がよろしくなく山小屋にしかないので、キャンプ場からは歩いて7分くらいかかります。
疲れていたので結局朝まで我慢しました。笑
おかげさまで朝起きたらガッツリ顔がむくんでました。
夕ご飯はあらかじめスーパーで買ったツナ缶とゆで卵とパンと野菜スープを頂きました。
ロングトレイルの醍醐味はなんといっても山小屋やトレイルの途中などで出会ったハイカーとのコミュニケーション。
2週間以上の休暇で訪れているハイカーが多いので人生の分岐点にいるハイカーも多く、パワーをもらえます。
今日出会ったのはアメリカに住むハイカーのおじさま。
PCTなども歩いたことがある生粋のロングトレイル好きで人生を楽しんでいる笑顔に癒されました。
おじさまは元々歯医者さんだったそうで、アメリカのトレイルを歩く時は遊びにきてねと名刺をくれました。
めちゃくちゃフレンドリーだな。笑
2日目も一歩一歩出会う新しい景色と瞬間を大事に楽しみたいと思いながら眠りにつきました。
滞在先キャンプ場🏕 La Flegere camp site
基本的には山小屋の使い方は日本の山小屋と変わらずでしたが、山小屋に宿泊する場合は予約が必要です。
ーTMB DAY2ー
La Flegere→Col du Brevent→Ref de Bel Lach→le Christ Roi→Les Houches (9h) 2022.07.11
TMB2日目。
2日目は1日目とはまた違った景色が広がっていました。
初めて目にする違う惑星にいるような感覚。
どこを切り取っても岩の形や色味が芸術作品を見てるような錯覚になります。
が、当たり前だけどロングトレイルだけにとてもトレイルが長かったです。笑
歩いていてなんとなく体がだるくて時差ボケが治ってないのかなと思ったら生理がきてしまい、紫外線が強くて結構消耗気味。
女性の生理問題は縦走登山やロングトレイルではなかなかめんどうなんですが、これはまた別の記事でセルフケアなど振り返っていけたらと思います。
また、テント泊や山小屋泊でよく相談をいただくお悩みをピックアップして動画にまとめてみましたので、参考にしていただけますと幸いです。
ひとまず私は月経カップと吸水ショーツを持参していたので、事なきを得ました。
薬局でナプキンを購入できるのですが、日本製のナプキンの方が個人的には性能が良くて好きです。
そんなこんなで久しぶりに10時間くらい歩きっぱなしでそのままシャワーにも入らずテントで寝ていたら気づけば朝日が拝める時間になっていました。笑
ロングトレイルに関しては良い記憶を思い出すことの方が多いのですが、撮影しながら歩くのは過酷だったことを思い出しました。笑
美しい景色を記憶やカメラに残せることに感謝して引き続き毎日を大事に歩いていきます。
滞在先のキャンプ場🏕 Les Houches
シャワーとトイレ付きで給水は無料(1泊約14€)
ー TMB DAY3 ー
Les Houches→Col de Voza→Bionnassay→Le Champel→Tresse→Les Contamines→Camping Le Ponte(8.5h)18:30 SHERPA(super marcket) 2022.07.12
TMB3日目。
8:30にテント場を出発して休憩や写真を撮ったりしていたらなんやかんやで前日同様10時間以上歩いていました。
オカピ(パートナー)は昨日私たちを待ってる時にストックをお店に置き忘れたので、別行動でロープウェイを使って頂上まで上がって先にテント場まで行って合流することに。
ロングトレイルはお互いのペースがすごく大事なのとオカピとは元から足の速さが違うので結果的にテント場集合で基本別行動となる想定内の展開となりました。笑
「パーティとしてどうなん!?」
と思う方もいらっしゃると思いますが、ロングトレイルは自分のペースがすごく大事なのでパーティのペースに合わせ過ぎるというのは個人的にはオススメしません。笑
一緒に歩いている時もあれば、一人で淡々と歩きたくなる気分になる時もあるのは自然なこと。
そのため、TMBに関してはそこまで危険な箇所がないトレイルだったのでお互いのペースを尊重して歩けたのはよかったかなと思います。笑
少しシャモニーを離れたのんびりとした田舎街の雰囲気がとても可愛くて、こんな家に住んでみたいなぁと妄想を膨らませる旅にもなりました。
そしてフランス人のハイカーが多いものの、元パイロットのアメリカ人、心理学を学んでる日本が好きなオーストラリア人とか、軍隊で休暇をとってTMB歩きにきたオランダ人に出逢ったりとユニークな背景の方ばかりで楽しいです。
歩いている最中の景色ももちろん素晴らしいのですが、現地の方やハイカーとの交流に元気をもらって歩き続けられるんだなぁとしみじみ感じています。
それと日本や日本人が好きと言ってくれる方が多くて、勝手ながらありがたく嬉しい気持ちになってます。
これはフランスに限らず、乗り継ぎの関係で一時的に滞在したUAEもそうでした。
海外に行くたびに、日本の素晴らしさを体感しますね。
P.S.フランスのトレイルでフランスパンをパッキングして歩くのが、ちょっとした夢だったので叶ってすごく嬉しいです。笑
滞在先のキャンプ場⛺️ Camping Le Ponte
大きいキャンプ場。オートキャンプもできるのですが割と静かに休めます。シャワー(温水なはずなのになぜか冷水で冷えたw)、トイレあり。給水無料。ドライヤーは宿泊者用も使ってOK。洗濯は洗濯機と乾燥機も有料であるけどちょい高いので手洗い。(手洗い用のシンクあり)カフェ、レストラン的なところあり。
8:30-18:45(行動時間)
ー TMB -DAY4 ー
Camping Le Pontet→Nortre-Dame de la Gorge→Ref. Nant Borrant Ref.→ Ref. de la Balme→Col du Bonhomme 2022.07.13
TMB4日目は比較的時間が短めの6時間くらいの行程でした。
最初は結構険しめに登っていく感じですが、すぐに視界が拓けて美しい景色が広がりました。
暑くてめげそうになり日陰を探しては休むことを繰り返してますが、色とりどりの高山植物や山々の美しさにパワーをもらって4日目も歩ききることができました。
テント場に着いて久しぶりにゆっくりできる時間が取れたので、のんびり山を眺めてぼーっとしたり夕食を食べたりしてました。
標高差は1400mほどでトレイルの感覚としては、ずっと日本のアルプスをテント泊で縦走し続けてるような感じです。
フランスは野菜とか果物、パン、チーズなどがとっても美味しくてさすが美食の国ですごいなと思います。
ヨーロッパのハイカーの女性も男性も筋肉質でたくましくてかっこいいのと、標準コースタイムが早めに設定されています。
そのため、撮影も含めて1.3倍くらいにして望んでます。笑
とにもかくにも毎日新しい景色が見れることやたくさんのハイカーさんとの交流に感謝して、ゆっくりでも歩みを続けていきたいと思います。
滞在先のキャンプ場⛺️Col du Bonhomme tent site
ロケーション最高。トイレあり。シャワーなし。水は小屋内にあり無料。充電できる場所あり。カフェあり。(ナッツケーキとオレンジジュースを頂いた🍊)ロバおる。
ーTMB-DAY5ー
Col du Bonhomme→La Ville des Glaciers→Ref. des Mottets→Col de la Seigne→Rif. Elisabetta Soldni→Val Veny Campgrounds→Camping Aiguille Noire 2022.7.14 7:30-20:00
5日目はついに山を越えてフランスからイタリアの国境を越えることができました。
パスポートの必要なく、そのまま国境を通過できるのに感動。
少し山を越えるだけでナチュラルに言語が変わるのに、不思議な感覚を覚えました。
ハイカーはフランス人が圧倒的に多いです。
ハイカーさんと話すたびに、「日本に行ってみたい!」と興味のある方が多く、とても嬉しい気持ちになりました。
この日は行程が長い日だったので、朝7:30にテント場を出て20時に次のテント場に着きました。
猛暑の中4万8千歩くらい歩いてて、さすがに着く頃にはキツすぎてハイ状態。
友人と特に面白くないのに笑いが止まらない、やばいハイカーになってました。笑
ツール・ド・モンブランは基本的には山小屋を繋いで歩くのがスタンダードです。
しかし、それをするとかなり高額。。
あとはシンプルにテント泊したいというのもあり、ちょっと通常ルートより追加で歩くことが多くなり、体がなかなか応えてます。笑
でもなぜか人は明確に決めた目的地があると、マリオカートのスター状態みたいになって体が勝手に動いてくれるのが不思議。
もちろん無理して歩きすぎるのはダメ。
でも、やっぱりロングトレイルは許容範囲での多少の無理をせざるを得ないのも事実。
この感覚になれるのが自分の体を知れることにも繋がって、結果的に良い経験になるなぁとも思います。
また、TMBの中でも有名なElizavetta hutはモンブランと壮大な滝を拝めることができてとても美しかったです。
しかしながら、1番ここにたどり着くまでの登りの坂がきつかったですw
そして食べたかったパスタはおしまいの時間になっていて、またサンドウィッチを食べました🥖
(そろそろ本場のパスタ食べたい笑)
ヨーロッパは日が暮れるのが22時くらいなので1日の感覚が麻痺するのですが、明るいうちにテント場にたどり着けるのがありがたいなと思います。
ロングトレイルではたくさんのハイカーと交流する機会に恵まれます。
山の中にいるとあまり国籍や年齢などは関係なく、居場所を作ることや生きる意味を問われる必要もない。
ただそこにあることが尊重される。
そのゆるい感じがなんとなく好きなんですよね。
時代が進んでどんどん便利になっていくからといって平和が訪れるとは限らないけれど、
自然の中にいるとやっぱり理想論であったとしても人が人らしくある平和な世界を願わずにいられない気持ちになります。
なかなか落ち着かない情勢の中、自然の中を歩けることに感謝して引き続き安全に楽しんでいきたいと思います。
ーTMB DAY6ー
Camping Aiguille Noire→Rif. Maison Vieille→Dolonne→Courmayeur 2022.07.15
6日目は今までで一番短い行程の4hほどのルートでした。
照りつける暑さの中、昨日までの疲労が溜まっていて足がなかなか前に進まず結構な勢いでのスローペースな歩きとなりました。もはやゾウ🐘w
ロープウェイでらくらく行けるところをひたすらその下を通って灼熱の中歩きます。
地味に体にこたえる感じでした。笑
イタリアの目的地のCourmayeurという場所のホテルに着き、久しぶりの屋内のベッドでの睡眠の快適さと時間制限のないお湯の出るシャワーにありがたみを感じました。
内装がとても可愛くて心地よかったです。
Courmayeurの薬局の近くにあるセルフの洗濯機と乾燥機で洗濯をして、翌日の食糧やケア用品などを買ってからランチにピザを食べたりジェラートを食べることができてとても幸せでした。
特にCreme Chocolate Gelateria というお店は値段もそんなに高くなくピスタチオやヨーグルト味のジェラートアイスがとても美味しかったです。
またぜひとも食べたい🍦笑
Courmayeurは大きな街で、可愛らしいレストランやアウトドアショップなどもたくさんあってとても楽しめる街でした。
夜はランチが遅めだったので私はお腹が全然空かず夕食はスキップして早めに寝ました。
Ianとオカピはイタリアのパスタを食べて嬉しそうでした🇮🇹
TMBの標識は街などにわかりやすく提示されてます。
緑のマークを発見すると嬉しい気持ちになり楽しみの一つになってます。
連日、歩いて食べてシャワー浴びて寝るというルーティンがタイトだったので、ちょっとした余裕のある日を設けると幸せ度も増すなぁと感じました。
🏨 Hotel Centrale Courmayeur
4時間の歩きとちょっとした観光と休息日。連続してcampがキツイ場合は無理せずホテルやゲストハウス使うのも◎
ー TMBDAY7 ー
Courmayeur→Rif Bertone(water supply and WC)→Leche→Rif Bonatti 2022.07.16
7日目はCourmayeurのホテルからBonattiの山小屋まで7時間くらい歩きました。
本当は正規ルートを外れてRif. Gertone Bivio(Camping Grand Jorasses)のテント場で泊まる予定だったのですが、幸運なことにダメ元でBonatti小屋に空きがあるか確認したら3名分キャンセルが出て空いてて山小屋に泊まることができました。
奇跡。
ついに7日目にして初山小屋ステイできてすごく嬉しかったです。
(イタリアの山は標高2,500m以上の場所じゃないとワイルドキャンプはできないそうでルートから外れたキャンプ場じゃないとだめなのです。)
山小屋に泊まれたことで翌日の10時間くらいの行程が3時間くらい短縮されたので、とっても助かりました。
山小屋でのイタリア料理が美味しくてすごい早さで食べ終わり、なんと4分くらい使えるシャワーもあって快適でした。
そして疲れ果ててベッドに横たわり気づいたら朝になってました。笑
朝食はシリアルとかブレッド、ヨーグルトを食べてエネルギーチャージ。
ルートに関しては最初の登りは疲労も溜まっていて結構辛かったです。
しかし、比較的なだらかな山道を歩けたので写真や動画を撮りながら景色を楽しむことができました。
ランチは安定のフランスパンとハムチーズのコンボwで満腹になりました。
それとvictorinoxのナイフは、めっちゃ小型なのに切れ味抜群でフランスパンも切れちゃいます。
爪切りやはさみなどもついてるので一つ持っておくと重宝します。
ただし、飛行機内には持ち込み不可なので機内には持ち込まずに預け荷物とセットにしておきましょう。
0dayを設けずに一週間以上歩き続けるのは人生ではじめてのことでなかなか体の疲労は大きかったです。
しかし、ゆっくりでも自分のペースで歩くことで目標を達成できることを実感できているのがとてもありがたいです。
引き続きマイペースに自然を楽しむ気持ちを忘れずに進んでいきたいです。
🛖Rif Bonatti(60€/1人)
レストランみたいなめっちゃ綺麗で快適な山小屋。ロックとかも流れてて陽気で明るい雰囲気の場所。ご飯めっちゃ美味しい。クレカは電波の状態わろしで使えないことあり。wifiなし。充電スポットあり。シャワーあり(温水で4分で宿代に込み)。サンダル必要。スリッパ有料。(3€)夕ご飯19時から。22時消灯。朝ご飯込み。ランチはランチパック12€くらい。(スーパーで買った方が安いから頼みませんでした。) 歩行時間:10:30-17:30
ーTMB DAY8ー
Rif Bonatti Arnouva(Arp Nouva)→Rif. Elena→Ref. la Poule→La Fouly(Camping Des Glaciers)2022.07.17
7時くらいにBonatti小屋で朝ごはんを食べて準備をして出発しました。
毎日ありがたすぎるくらい晴れていて軽い熱中症になりかけるくらい日差しが強くて暑かったです。
日本の異常気象もそうですがヨーロッパでも記録的な熱波で山火事もあり、気候変動の影響を体感せざるを得ない感じです。
そして8日目はついにイタリアからスイスの国境を山を経て越えることができました。
毎日歩き続けてると痛覚が慣れてくるのかザックの重さを最初の頃よりあまり感じにくくなってきており人間の適応力にびっくりします。
そしてなんといってもトレイルの途中でちょうど良いタイミングで出会うジェラート屋さんにパワーをもらってなんとか歩ききることができております。笑
なんやかんやでTMBのトレイルも残すところあと3日。
総距離は170kmほどですが累積標高は10,000mと思ってたよりハードです。笑
日焼けもひどいし足も顔もむくんでパンパンで、キツくてもういいやってなりそうな時もあります。
けど、こんな気持ちになりながら歩けるのも滅多にない機会なので、毎日の歩みを大事に進んでいきます。
La Foulyのスーパーで晩御飯と明日の朝と携行食を購入しました。
🏕 Camping Des Glaciers(40€/3人)
シャワーあり(温水)、トイレ綺麗。ゴミは指定の袋に入れて破棄可能。wifiあり。ロケーション抜群。8:00-18:15
ー TMB DAY9 ー
La Fouly(Camping Des Glaciers)→Plaz-de-Fort→Champex(Camping Les Rocailles) 2022.7.18
9日目は9:30にキャンプ場を出て17:00にキャンプ場に着きました。
暑さで消耗が激しくだんだん疲れてきて途中から「暑い,疲れた,綺麗」しか言葉を発してませんでした。笑
TMBの旅も残すところ2日となり、地図を見たらほぼゴールのChamonixに近づいててびっくり。
現地の方は「クレイジージャーニーだね!」と言ってて確かにそうだよねとなりました。笑
Champexに着いた後はスーパーで明日までの食糧を調達して、キャンプ場で過ごして早めに寝ました。
今健康に歩けていて思うことは、光の中にいる時もあれば闇の中にいる時が誰しもあるということを改めて実感しています。
個人的には光モードいる感覚な時はちょっとだけ無理をしてスパートして、闇モードの時は無理はせずスローペースで生きるようにしています。
誰にでもうまくいく時といかない時があるからこそ、自分の心にだけは嘘をつかずにマイペースに歩いていきたいなと思いました🌿
🏕Champex(Camping Les Rocailles) 50CHF/3人
wifiなし。シャワー温水無制限。洗濯機と乾燥機あり。洗剤15セント。ペグダウンしにくいけど快適な芝生。
歩いて10分くらいのところに大きなスーパーあり。途中のカフェでクレープを食べて、スーパーでアイス買って充電。甘いもの食べ過ぎだなw
ーTMB DAY10 ー
Champex→TMB正規ルート→Camping Le Peuty 2022.07.19
10日目は午後から雨予報だったので5時に起きて計画していたAlternativeルートではなく、TMBの正規ルートを歩きました。
滞在先は予定していたホテルのキャンプ場から30分ほど足を伸ばしたCamping Le Peutyでした。
結局雨は降らず、熱中症になるくらいの暑さで手洗いした洗濯物がすぐ乾きました。笑
大体歩いているハイカーは出発地点は違えど、同じくツール・ド・モンブランの完歩を目指して歩いているハイカーが多いです。
そのため、お互い励まし合って歩けるのがとても心強く楽しいんですよね。
途中でお別れしたと思いきやキャンプ場でまた会えたりと、
みんな友達みたいな錯覚になれるのもロングトレイルの醍醐味の一つだなぁと思いました。
早いもので毎日歩き続けて10日目。
しんどかったものの終わると思うと寂しいけど、また少し自分を知れる良き時間になっております。
最終日も気をつけて楽しんでいきます。
(AM1:00現在大雨で起床笑)
⛺️Champex→TMB正規ルート→Camping Le Peuty(18CHF)
シャワー綺麗。ぬるめの温水。テント場はペグダウンしにくいけど綺麗。併設しているレストランで夕飯を頂く。
まさかのココナッツカレーを食べれて久しぶりのお米がとても美味しかったです。
ー TMB-DAY11 ー
Camping Le Peuty→ Village vacances Pierre Semard 2022.07.20
10泊11日間のTMBの旅を完歩しました。
今回は総距離170kmで標高差約10,000mのロングトレイル。
スーパーへの買い物や観光などをいれると多分もっと歩いてる感じもしますが、ヨーロッパの山々の美しさに心が洗われました。
以前TMBを知った時に行ってみたいなと思っていたものの、なかなかまとまった休みがなかったので、今回歩ききることができたことや体調も含めて状態が上がってきて本当に良かったです。
出国前から仕事などが重なって十分なテント泊のシミュレーションができる余裕がなかったので、最初は不安要素の方が強かったですが全行程晴れというありがたいタイミングに恵まれて怪我なく完歩できて安心しました。
今回はGoproとカメラで撮影しながら歩いたので結構しんどかったです。
(ギアの中で一番撮影機材とバッテリーが重いw)
一緒に歩いてくれたマメな夫と語学堪能なIan、トレイルの途中で出会った愉快なハイカーの方々、現地のフレンドリーな方々に心から感謝です。
そしてなんと唯一TMBで出逢った日本人の方がLOCUS GEARの吉田さんというミラクルが起きました。笑
とても気さくでダンディな吉田さんに元気を頂きました。
心からご縁に感謝です。
今回も、さまざまなことに対する気づきがありました。
その中でも特に感じたこと。
それは、ノイズレスな空間をなるべく作るように心がけていても、やっぱりいろんなメディアから少なからず影響を受けているということです。
意識的に
・情報を一旦遮断して山や自然の中にいる時間や自分と向き合う時間
・オフラインだけではなく、リアルな交流をとことん作ること
そうすることで、本来の自分の五感を取り戻せることを実感しています。
今ある時間を大切に。
次の旅もゆるりと、時に無理をしながら自分のペースで楽しんでいけたらと思います。
最後まで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます。
また、自分なりのロングトレイルを歩いていきたいです。
🏕Camping Le Peuty→ Village vacances Pierre Semard